80年代ロックから抜け出せない方にお薦め - シャインダウン

10 22, 2017 | Tag,ロック,アメリカ,オルタナティブ,恋愛


本日ご紹介する曲 Shinedown - Unity

ハードロック全盛期時代の80年代は、型にハマったようなハードロックがそこら中にあふれていました。あまりにもロックがメジャーになりすぎてしまい、いかにも売れる、最初から売れ線狙いのメロディーラインを作り出すバンドもたくさん登場してきたくらいです。

そののち、もう同じ部類の音楽はお腹いっぱい…とばかりに、人々に飽きられて、90年代には新しいスタイルの音楽が登場。その結果、音楽のジャンル分けも細分化してしまいました。

あまりにもジャンルが多くなりすぎてしまい、私の場合、ジャンルから音楽に入ろうとするとかなり混乱してしまいます。以前にもいいましたが、私はジャンル分けは得意ではなく、自分にとって音楽とはその曲が「好き」か「嫌い」かの2選択でしかないからです。

そんなワケでジャンル分けには非常に疎い私ですが、本日ご紹介するバンド、アメリカのフロリダ出身のシャインダウンはまさに80年代のハードロックを彷彿とさせる正統派ロックバンドだなぁ~と思います。いろいろ疎い私でも断言できます!

重いギターがうねるように響くのもそうですが、80年代のロックと同様に美しいメロディーラインをコーラスでうまく織り入れてくるのも、いかにも…という感じで80年代のハードロックが好きな方にとっては、この正統派ぶりがうれしいくらい(このアルバムのジャケットもなんだか80年代っぽいですよね…苦笑)。でも、そうはいっても、きちんと現代に通じるオルタナティブ音楽も取り入れていて、古さはまったく感じさせません。

そんなわけで、80年代にロックが好きで、今も80年代の亡霊から抜け出せていない方、何らかの事情で新しいグループ探しに挑戦できなくなっている方には、このシャインダウンはお薦めできます。ユーチューブで多くの音楽を聴くことができますので、まずはトライ・オンされてみてはいかがでしょうか。

本日ご紹介する彼らの曲は、かなり悩んだのですが…ミュージックビデオがまさにバンドのプロモーションっぽいUnityを選ぶことにしました。特にプロレスのレッスルマニアで使われたというI dare youも捨てがたいのですが、こちらのミュージックビデオのいいものが見つからなかったので…こちらはまた別の機会に紹介することにしたいと思います。

さて。この曲の歌詞は…Unity(ひとつになること)の曲名そのまんまのことを歌っています。

歌詞の流れはこんな感じ: 最初に二人の写真があって、その写真が埃に覆われていた…ということで、昔の恋人同志は別れてしまったようです。が、なんらかのきっかけで再び出会ってしまった。そこで男性は女性に、恐れないでもう一度始めてみよう、と語りかけている。

始めるっていったい何を…?そりゃ、あなた。単におしゃべりをもう一度始める、とか、一緒に飲みにいく、とか…そんなんじゃありません。もちろん、男女の関係です。ハイ、ハイ。

ここに誰もいない。だからなぜ僕は待たなければいけないんだ?と歌詞にあります。…いやぁ~ストレートですねえ(汗)。

歌詞は小説のように文字が多数並んでいるわけではありませんが、恐れる女と攻める男の特質をよく表しているなあ、と思います。…とはいえ、最近、日本の不倫は既婚女性が積極的と言いますから…この特質は、もはや単なるイメージであって、昨今の現実とは異なっているのかもしれません。






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無料配信が世界的ヒットを生み出した - フェニックス

10 19, 2017 | Tag,ポップ,ノリノリ,恋愛,ヨーロッパ,オルタナティブ,インディーロック,エレクトロニック




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本日ご紹介する曲 Phoenix - 1901

ヨーロッパの歌の祭典ユーロ・ヴィジョンのことをときどきつぶやいていますが、この番組を毎年見ていて思うことは、音楽に国境はない、ということ。

私たちは何かしらその国に対して色を付けているけれど、その色通りの音楽を披露する国は実際には少なく、いつも「なんでこの国でこのジャンルの曲?」そんな風に思うことが多いのです。

たとえば旧ソ連国がこれってヘヴィメタ?みたいなシャウト系のグループを選出してくることもあるし、打って変わって、いきなしヨーデル?みたいな曲を披露したりして、その意外性にズッコケてしまったりするのです。

フランスは大国枠なので、毎年予選を通過せずにいきなり本選に出場するのですが、これが…。ほぼ毎年こりゃなんじゃ?と思えるヘンな歌を選出してきます。よって、各国からの評価も低いことが多くポイントが入らず、最下位あたりをチョロチョロしていることが多いのです。いったいフランス人の感性とは?

そういうわけで、私の中のフランスの音楽イメージは意外性がありすぎる国?!何が出てきても驚かないよ?そんな感じです。

今日ご紹介するフェニックスは、そんなフランスが生み出したインディー系音楽のグループ。このジャンルでフランスが世界に受け入れられるって難しいのでは?etc.、、、余計なことを考えてしまいますが、なんてったってフランスはなんでもアリですから。

さて。彼らは同じ学校の友達同志で始めたバンドがメジャーになったということだけれど、これってすごいラッキーなことだと思います。だって…私の周りに私と同じ音楽嗜好を持つ人って(ほとんど?まったく?)いませんでしたからね。

まさに運命?

彼らの音楽は最初から高く評価されていたけれど、決定的に有名になったのは本日ご紹介する曲「1901」。この曲、当初は記念無料配信だったのです。自分たちのサイトから好き勝手にダウンロードしてくださ~い!…と。

ところが、無料配信があまりにも評判になってしまい、各方面から高い評価を受けて、急遽、通常どおりのCDセールも行うことになったという、面白い経緯を持つのです。

結局、この曲の評判は、フランスを超えて、ヨーロッパを超えて、海を越えて別大陸へ飛び火。地球の反対側のオーストラリアやアメリカで大ヒットとなり、一躍世界のメジャーバンドの仲間入りとなるのです。ちなみに日本でもアルバムがチャートインしています。

もちろん。無料配信しようとしまいと良い曲はいずれ世界に知れ渡るのでしょうが、それでもフランスのバンドがアメリカのスーパーボウルで取り上げられ、アメリカのテレビの引っ張りだこになるなんて…なかなか難しいことです。

やっぱり言語が違うので、最初の壁が大きいんですよね。「このバンド、良いよ」という噂を聞いても、昔だったらデモテープが手に入らなければ聴くことは不可能だった訳だし、インターネットが普及した現在だって、その国で配信されなければその国の人々にはなかなか届きません。

実際、アメリカには小粒の良いバンドがたくさんありますが、なかなかヨーロッパまで飛んできませんしね。そういう意味で、彼らが最初にこの曲を無料配信したのは、大いに意味があったのではないかと…そんな風に思います。

さて。この1901は何の数字なのでしょう?歌詞のひとつひとつはそれほど難しくないんですが、ポイントがいまいち分かりづらいです。結局何が言いたいんだ?という感じ。この歌をどう解釈するかは、人それぞれだと思うけれど、この歌は古いパリへのトリビュート曲だそうなので、たぶん2重の意味がかけあわされているのだと私は思います。

19世紀の終わりにパリの大改造が行われ、万博博覧会のためにエッフェル塔が建てられたパリ。つまり1901年のパリは古い街並みをすべて捨て去った現在のパリだったのです。

Past and present, 1855-1901 Watch them build up a material tower
過去と現在、1855-1901 あれを見てみてよ!世俗的な塔を建てているよ

この世俗的な塔とは…当然エッフェル塔を指していますね。パリを誇示する素晴らしい塔。

Think it's not gonna stay anyway Think it's overrated
でも、この塔だって永遠じゃないんだ。過大評価されすぎだと思わないかい?

でも、ちょっと待って。街並みは完全に変貌したけれど、その結果、古いパリはすべて消えてなくなってしまったのだろうか?もうパリは古いパリではなくなってしまったのだろうか?

いや。そうではないはず。見た目は完全に変わっても、過去と現在、そして未来は線でつながっていてパリはパリであることに変わりがないのです。だって、そこに住んでいる人は…変わらない。今も昔もパリの住民です。

そこからこの歌詞本来に戻ります。この歌詞は…男女の恋愛を描いていますね。たぶん彼女は、私たちの関係が変化してしまってもう終わるしかないのでは?そんな風に思っている。

一方、僕は…パリの変化を引き合いに出して、彼女を引き留めようとしているのです。

Lie down, you know it's easy like we did it all summer long
And I'll be anything you ask and more, going "hey hey hey hey hey hey"
It's not a miracle we needed, and no I wouldn't let you think so

座って、夏じゅう愛し合うことができたように、そんな難しいんじゃないんだよ。
それに僕は君が望めば何にでもなれる。ヘイヘイヘイ…
必要とされることは奇跡なんかじゃないんだよ。君にそんな考え方をさせたくない。

つまり、パリは変化しようともいつまでもパリであるように、僕たちが変化していっても、それは自然なこと。過去、現在、そして未来…ずっと僕たちの関係は変化しながらも僕たちが一緒であることに変わらない。

こうやってこの曲の歌詞を考えると…すごくステキですね。当たり前のことなんですけど、なかなかこれを受け入れることって難しいですから。

この年になってくるとつい「昔の私は良かったな~」なんて…ついついネガティブな考えが心の中に浮かんできてしまいます。でも、今だっていいハズなんだよ。昔も今も、そして未来もつながっている。そして、それはすべて私であることには変わりないのだから。そんな風に考えながら、前向きに生きていきたいと思います。






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洋楽を聴かない人も聴きやすい - The Naked and Famous

10 17, 2017 | Tag,ポップ,ソフト,恋愛,インディーロック,エレクトロニック



本日ご紹介する曲 ザ・ネイキッド・アンド・フェイマス - Laid Low

洋楽を聴かない人も…と書きましたが、何故こう思うかと言うと…紅一点のヴォーカリストの声があまりに気持ち良すぎる声だからです。この透き通るきれいな声を聴いたら、気分が高揚して爽快に気分になること間違いなし!

そして、彼らの音楽はなんとなくわたしたちの身近な、馴染みのある音楽のような…そんな気分もするのです。何故かというと…。

このグループは珍しく…ニュージーランド出身のグループなのですが、このヴォーカリスト、アリサ・ザヤリスはアジアのルーツを持っています。実は彼女の家族は東南アジアのラオス出身で、戦争難民となってしまったためニュージーランドに渡ったのです。

私はラオスのことはよく分かりませんが、ベトナム戦争が終わった年、人民民主共和国になった際、反勢力を抹殺しようとして多数の難民が発生したらしいです。どこの国も…まぁ~似たような過ちを犯すものですねえ。

彼女の父親はどうやら優秀な方のようで、医者になるために勉強をしていた身で、3か国語が操れたため、ベトナム戦争で有無を言わさずアメリカ軍の通訳として働かされたそうです。そのためラオスがアメリカの敵である共産国となってしまって以降は亡命する以外道がなかったのだそう。

生き永らえるために父親はラオスを離れる決心をし、命からがらメコン川を泳いで渡り、タイに渡ったそうです。家族は後から同じルートを目指し、タイの難民キャンプで無事父親と再会することができたのだそうです。ちなみに彼女自身はニュージーランドについた後に生まれています。

彼女に音楽の才能を感じた父親は、ラオスの音楽を彼女に教えました。そんなわけで、彼女の音楽の根底にはアジアの香りが入っているのかも。なんとなく邦楽でも全然オッケーだな、て思う馴染みのあるメロディーも入っているような気もしませんか?…ん?こじつけ?気のせいかな(汗)。

彼らは2012年にニュージーランドからLAに移り、現在は主にアメリカで活躍しています。今年度はBlink-182の前座を務めたそうです。なかなか豪華で楽しそうな組み合わせ。アメリカのコンサート・ツアーは美味さ盛りだくさんですねえ~。

今日ご紹介するのは、2016年に発売されたアルバムからの曲、Laid Low (気分が低い=ロー・テンション)です。歌詞は…うーん、なんでしょうね。気分がローになっているので家に連れて行って、と言っているんですが、何故にローテンションになっているかというと、それは失恋らしいです。ハートブレイク、そして私たちの愛が消えていく…と言っていますので。

それにしても、失恋にも関わらず、なんだかやたら明るい気がするのは彼女の澄んだ声が清々しすぎるからでしょうか。音楽もキラキラと明るく、世界は暗くない。イメージでいうと、若い人の失恋?この恋がダメでもGo! Go! NEXT!! そう思えたら、どんどん先に進めるってもんです。






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彼女に中絶させてしまった男の気持ちを描く - The Verve Pipe

10 15, 2017 | Tag,アメリカ,ロック,バラード,オルタナティブ,恋愛



本日ご紹介する曲 The verve pipe - the freshmen

紛らわしいけれど、イギリスのバンドThe Verveとは違います。このThe verve pipeはアメリカのミシガン州のバンド。活動はかなり限定的で、国際的にはほとんど活躍していないのですが、この曲はビルボードチャート5位まで上り詰めた名曲です。

ずっとこの曲の存在を忘れていたのですが、先日ユーチューブで10年以上ぶりに発見し、そうだ…こんな名曲を忘れていたよ…と懐かしい気持ちでいっぱいになりながら、何度も聴きました。今、聴いてもやっぱりいいですね~。過去はよい曲が多かった…みたいな過去を崇拝する発言はあまり好きではないのですが、やっぱり言いたい。

90年代は名曲が多かった!!

さて。この曲の題名「The Freshmen」と聞いて何を思い浮かべますか?もちろん1年生!ですよね。The Freshmenは、高校1年生、大学1年生…のように1年目の学生さんを指します。もしくは、どこかの団体や職場だと「新入り」という意味ですね。

学校の1年目といえば新しい学校、新しい出会いがたくさんあってワクワクするものですが…この歌は…なんと。新しい出会いで恋に落ちたのは良かったものの…彼女を妊娠+中絶させてしまった男のことを歌ったかなりハードな内容です。

We were merely freshman…「私たちは単なる一年生にすぎなかった」。何度も続くこの歌詞になんとも言えない無力さを感じます。

実際、日本でも高校生や大学生が中絶していると思うのですが、中絶というのは人の命を殺めることである、ということを考えると学生だから、一年生だからしょうがない…という考え方はやっぱり罪深いです。

この歌詞はそのときの自分を振り返って、未熟だった罪深い自分のことを悔いているもので、ちなみにこれはリードシンガーであるブライアン・ファンダー・アークの実体験が元で生まれたものです。

この歌は、The verve pipeが何度も録音し直して、最終的にはビルボートのトップ5に入るThe Verve Pipeの代表曲になるのですが、彼にとってはそれだけ思い入れの強い曲なのでしょう。

さすが自分の実体験を元にしているだけあって、この歌詞は本当に心に突き刺さります。逃れるために自分たちが取った行動、そしてそのあとの二人の関係、その過去を見つめる現在の自分…実際そうなんだろうな、きっと、と思える実感がこもっています。


歌詞一部訳:

When I was young I knew everything 
僕は若いころ、すべてを知っていた
And she a punk who rarely ever took advice 
そして彼女はほとんどアドバイスなどを取らない無知な人間だった
Now I'm guilt stricken, 
僕は今、罪悪感に打ちひしがれている
Sobbing with my head on the floor 
床に頭を伏せてむせび泣いている
Stop a baby's breath and a shoe full of rice, no 
赤ん坊の息、そしてベイビーシャワーを辞めてしまった

I can't be held responsible 
僕は責任があるとはみなされなかった
'Cause she was touching her face 
だって彼女は顔を触っていたから
I won't be held responsible 
僕は責任を取らされなかった
She fell in love in the first place 
彼女は一目で恋に落ちた
For the life of me I cannot remember 
僕の人生にとって思い出すことができない
What made us think that we were wise and 
僕たちは賢いとか、妥協することができないとか
We'd never compromise 
そういったことを 僕たちに考えさせるものが何かということ
For the life of me I cannot believe 
僕の人生にとって信じることができない
We'd ever die for these sins 
僕たちは犯した罪で永遠に死んでいるということ
We were merely freshmen 
僕たちは単なる一年生に過ぎなかった

My best friend took a week's 
僕の友達は彼女を忘れるために一週間の休みを取った
Vacation to forget her
His girl took a week's worth a 
彼女は一週間分の精神安定剤をもらって眠り続けた
Valium and slept
Now he's guilt stricken sobbing with his 
今、彼は床に頭を伏せてその罪悪感に
Head on the floor 
打ちひしがれてむせび泣いている
Think somebody now and how he never really 
考えてごらん 誰かが今も こんなに泣くことになるなんて考えもしなかった と 彼は言った
Wept he says

We've tried to wash our hands of all of this
僕たちはこのすべての出来事を洗ってしまおうとした
We never talk of our lacking relationships 
この欠けた関係について二度と話そうとはしなかった
And how we're guilt stricken sobbing with our 
そして僕たちは今、どんなに床に頭を伏せて罪悪感に打ちひしがれているか
Heads on the floor
We fell through the ice when we tried not to 
言うならば僕たちは滑り落ちないように試みたときに氷の中に落ちたんだ
Slip, we'd say 


このユーチューブのコメント欄には一年生で子供を産んだ人、中絶した人…いろんな人の意見があり、なんというか大いに考えさせられます。

よく日本では「高校生で子供なんか産んだらその後の人生はめちゃくちゃ」などと言われたりしますが…。そんなことない!と私は信じたいです。もちろん一人の力では育てられないけど、命を尊重する親だったらきっといい方向に導いてくれると。高校は中退しなければいけないかもしれないけど、大検で大学に行くことだってできるし。少なくとも、私の子供がそうなったら、協力できる親でありたい。

身近にもいるんです。高校生で子供を産んだ人が。よっぽど好きな人の子供だったんでしょうね。その方にたまに会いますが、その人は私より年下なのに20代の娘がいるんです。本当にとっても素敵な親子ですよ。もしその方が当時中絶していたら、この子はいないんだな、と考えると…中絶の重みがなんたるかをヒシヒシと感じるのです。






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ギターがカッコいい - ジョン・メイヤー

10 06, 2017 | Tag,ロック,アメリカ,ブルース



本日ご紹介する曲 John Mayer - Slow Dancing In A Burning Room

多くの女性たちと浮き名を流すモテ男、ジョン・メイヤー。正直、彼が甘いマスクの持ち主なのかは私には分からないのですが、声がセクシーなのは確か。こんな声で囁かれたらどの女性もコロッと落ちちゃうんでしょうねえ…。

さて。彼は非常に多才で、今まで音楽業界で活躍したミュージシャンと比べてみても、面白い存在だな、と思います。そもそも彼が生み出す音楽はあまりにも多ジャンルに及んでいて、いったいどれが「彼らしさ」なのか分からないというところがミステリアス。

ヒットした曲はポップらしさがあふれているので、女性に人気のあるポップミュージシャンかと思いきや、彼のアルバムを聴くと全然違うジャンルの曲が次から次へと出てきて、ジョン・メイヤー=XXという固定概念が見事に崩れます。この曲は一般的な女性も聴いてて楽しいのか?、と思わず言ってしまいたくなるギターじゃんじゃんの曲もあって、彼を何かに当てはめることがとても難しいです。

高いギターテクニックを持つシンガーで、これだけ多ジャンルに及ぶ音楽を作り上げることができるシンガーっていたかな?…と考えてみたのですが、ちょっとジャンルが違うかもしれませんがプリンスくらいしか思いつきません。思えば彼もあまりにも非凡でしたが…。他に誰かいるでしょうか。先日亡くなってしまったトムペティとか?しかしながら彼の音楽は比較的一貫しているような気もしますし。

そんなわけで面白いポジションにいるジョン・メイヤー。私はカントリーからロック、ポップミュージックでもなんでもギター音が響けばたいてい好き、というくらいギター音が好きなので、彼の曲はどれを聴いてもたいてい好きです。ギターが好きな人はきっと誰でも彼が好きでしょう。

今日ご紹介する曲は、彼の代表するギターが主役の曲。この曲はシングルカットされていませんが…コンサートでよく演奏されるので、きっと彼も好きなのでしょう。

この曲はソウル・ブルース調が強い彼の3番目のアルバム「Continuum」からの一曲で、この曲はR&B調のバラードでムードたっぷり、重厚です。コンサートでの彼のギター姿も超カッコよく、これは…女性はもちろん、男性も「ジョン・メイヤー、すげ~~」となるに違いありません。

もう私はかっこいいギター音が好きなので、この手の曲がともかく大好きでして…聴くたびに興奮して倒れそうになってます。

さて。この曲の題名は「Slow Dancing In A Burning Room(燃えている部屋でスローダンス)」と、この題名も鼻血が出そうにクールな題です。でも、燃えている部屋でスローダンスって何よ?

これは、当然「恋」の歌なのですが、燃えているのは残念ながら二人の心ではなく部屋。ずっと二人でこの部屋にいたらどうなってしまいますか?もちろん、火が二人に焼け付いて行きつく先は…死です。つまり二人の関係は長くないということ。

歌詞を読むと、こんな男女の想いが浮かびます。

部屋の中で彼らの愛を邪魔する人は誰もおらず、うまくいけばロマンチックな恋の炎となるはずだったのに、なぜか?あちこちで間違いが起きて、火がついてしまったのは部屋だった。

しかし、彼のほうはそのような燃える炎の中でも、彼女の愛を信じていたいのに彼女の方は早くもその想いに冷めていて、さっさと出ていきたい気持ちがいっぱい。しかし、男は熱く燃えさかる部屋(生きるか死ぬかギリギリの場所)で、未練がましく彼女に言い寄り続けるのだった…。

It's not a silly little moment
It's not the storm before the calm
This is the deep and dyin' breath of
This love we've been workin' on

Can't seem to hold you like I want to
So I can feel you in my arms
Nobody's gonna come and save you
We pulled too many false alarms

We're goin' down
And you can see it too
We're goin' down
And you know that we're doomed
My dear
We're slow dancing in a burnin' room

I was the one you always dreamed of
You were the one I tried to draw
How dare you say it's nothing to me
Baby, you're the only light I ever saw

I'll make the most of all the sadness
You'll be a bitch because you can
You try to hit me, just hurt me
So you leave me feeling dirty
'Cause you can't understand

We're goin' down
And you can see it too
We're goin' down
And you know that we're doomed
My dear
We're slow dancing in a burnin' room

Go cry about it, why don't you
My dear, we're slow dancin' in a burnin' room
Burnin' room, burnin' room
Don't you think we outta know by now?
Don't you think we shoulda learned somehow?


とはいえ、もう部屋が燃えているので、基本ムリなんですけどね。でも、みっともなくてもかっこ悪くてもすがりつきたい…うーーーん。。。一般論として男と女。結局、どっちのほうが未練がましいのでしょうかね。やっぱり人とその相手によるんでしょうか。

私はムリ、と思ったらちゃっちゃっと諦めちゃうタイプで、特にスキでもない人に何度も言い寄られると完全無視で逃げたくなってしまうタイプなので、現実の世界で未練がましいのは、…ダメです。漫画や映画、歌の世界だったらいいんですけどね~(←腐女子・妄想女子と呼んでください…)。






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2017年も女王健在 - P!nk (ピンク) What about us

09 25, 2017 | Tag,ロック,ポップ,ソフト,バラード,ガールズ



本日ご紹介する曲 P!nk (ピンク) - ホワット・アバウト・アス

歌姫P!nkが戻ってきた!!全盛期を超えるような勢いで戻ってきたこのカムバックぶりは正直すごいと思います。

実は過去の歌姫を見ても、どんなに偉大な歌姫でも大活躍する期間は10年ほどなのです。10年後も変わらずNo.1ヒットとなるような曲を出すというのは並大抵のことではありません。

たとえば彼女と同期に登場した歌姫といえばクリスティーナ・アギレラやブリトニー・スピアーズ、ジェニファーロペス等ですが、彼女たちを見ても、かつての輝きを取り戻せるのか?今のところ、その気配を感じることはできません。

というか…可愛い顔で売っちゃったりするとやっぱり難しいんですよね。日本のアイドルなんかもそうなんですが…。浜崎あゆみも…なんだか最近叩かれてますけど、彼女も結局やっぱり約10年くらいの活躍なんですよね。

P!nkといえば、あの強烈な顔と頭でむしろビジュアル的には損をしているタイプで…彼女のキャリアはすでに17年もありますが、今まで彼女はセレブリティー信仰を強烈なまでに否定しており、彼女自身がセレブリティー歌姫になるのを拒否すると同時に、人々も彼女を美しいディーバとしてとらえることがありませんでした。つまり彼女は最初から「歌一本勝負」しか望んでいないのです。

そして、今回のこの曲はなんといっていいか…彼女が望んだとおり、彼女がディーバであることを「歌」が証明してしまった、そんな感じの忘れられない美しいメロディー、そして彼女の歌声がなんとも心地よいです!!

さて、このニューシングル、What about usですが、この曲はP!nkとプロデューサーの3人で制作されています。以下のビルボード誌のプロデューサーへのインタビュー(英語)を読むと、曲がどのようにして作られたのか書いてあります。…といっても、ほとんどの方がこんな長い英語読めないわ!と思われることでありましょう…。

http://www.billboard.com/articles/columns/pop/7905034/pink-what-about-us-songwriter-meaning-question-interview

すごい比喩を使って説明しているので、ちょっとイメージにするのが難しいですが、つまるところ、どんな曲を作りたい、というイメージを最初にはまったく持っておらず、3人で自分のこと、昔のこと、家族のこと…いろんなトピックをぽんぽんと出し合って広がったイメージをバサッと広げて箱に詰めてみたらこんな感じになったという感じ…。うーん…、わたしの説明もかなり比喩的でした…!!!

しかし、こんな感じで歌の可能性がぱーんと広がっていく、プロが作詞作曲するとはこんなものなのでしょうかねえ?

ちなみにこの歌詞が「何」を意味しているのか、プロデューサーは具体的な話をするのは拒否しています。たぶん3人が皆で出し合ったトピックの何かがキーワードとなっているのは間違いないんでしょうけど、それを示してしまうことでリスナーの受け取り方が限定されてしまうのは本意ではない、とのこと。

つまり、リスナーはそのときの各々の気分で好きにとらえてよく、なるほどそれを理解した上でこの歌詞を読むと、いろんな可能性が出てくるのが分かりますね。

男女のことを考えている人にとっては、What about us のusは男と女のことを意味することでありましょう。

政治事情や世界情勢のことを考えている人にとっては、What about us の us は地球の人間とかその国の人々のことを意味するのでありましょう。

LGBTや人種差別などマイノリティーことを考えている人にとっては、What about us の us はその属するグループのことを意味しているのかもしれません。

人間は生きていくうえで、ずーっと一人で誰ともかかわりなく生きていくわけにはいきません。そして人は誰かとかかわっていくと、その関わりはずっと同じ一定ではなく、少しずつ変化していくものです。

その変化がどうなっていくのかを問いているのがこの曲ではないかと、私はそんな風に考えています。そして、その変化はそれぞれの人間の捉え方で、どんな風にでも変わっていくものです。

そしてそれは残念なことに、あなたが変えたいように努力すればどうにかなる、というわけでもありません。相手あってのことだからです。でも、それでもあなたは自分の人生、自分のやりたい希望を持って生きていかなければいけないのです。

このプロデューサーは、この歌の意味を敢えて言うならば、「Alchemy(秘法、魔術)」だといっているのですが、この言葉はちょっと難しいですね。どんな場面でこの単語を使うのか…ちょっと見当がつきません。

でも、なんとなく、ですが、上記したことを考慮してみると、すべての関わりは結局魔法のようなもので、誰もどうなるかわからない、自分の意思通りにはならない、別の言葉でいうと運命?…そんな感じなのかな~と想像しています。

歌詞を少し拾ってみますと:

人間ひとりひとりは美しい心を持っている
(歌詞: we are billions of beautiful hearts)

私たちは問題を抱えているけど、その問題を解決したいと思っている
(歌詞: We are problems that want to be solved)

私たちはみんな子供で愛を必要としている
(歌詞: We are children that need to be loved)。

すべての計画が惨事で終わったらどうするの?
(歌詞: What about all the plans that ended in disaster?)

私たちの愛はどうなったの?信頼は?私たちの関係はどうなったのかしら?
(歌詞: What about love? What about trust? What about us?)

身代わりの人々、彼らはお互いの骨を壊していくかもしれない
(歌詞: Sticks and stones, they may break these bones)

でも、それで私は準備を整えるのよ、あなたは準備できてる?
(歌詞: But then I'll be ready, are you ready?)

これは私たちのスタートなの、どうか目覚めて
(歌詞: It's the start of us, waking up come on)

準備はいい?わたしはいいわよ
(歌詞: Are you ready? I'll be ready)

私はあなたをコントロールしたくないの、あなたを解放したいのよ
(歌詞: I don't want to control, I want to let you go)

なんとなくこの歌詞を読んで、私が思い浮かべたのはテロリストや犯罪者とその身内・家族(肉親)の関係でした。人間は生まれながら堕落している人はいません。愛する子供もかつては愛らしい可愛い子供だったはずなのです。

それにも関わらず、世の中の複雑な人間のかかわりによって壊れていく、堕落して罪のない人々を傷つけていく…。愛する家族はいったいどういう気持ちでかつての可愛い子供を見つめているのでしょうか。

そんなわけで私の考えるWhat about us のusは家族(親子)。守りたい気持ちと突き放さなければいけない気持ちと…。そう考えながら歌詞を読むと、うん、これもけっこう当てはまる気がします。






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ハーモニーが美しいカントリー - レディ・アンテベラム

09 22, 2017 | Tag,アメリカ,ポップ,ソフト,カントリー



本日ご紹介する曲 レディ・アンテベラム - アメリカン・ハニー

前回ご紹介した2曲は、死やら逃亡でなんだか重苦しかったので、今回は楽しく行きましょう。

愛や家族といった普遍的なテーマを扱うジャンルといえば…やっぱりカントリーでしょうか。親しみやすい単純なメロディーに誰もが軽く捉えることができる歌詞。実はアメリカで一番リスナー層が厚いのがカントリーというのも、単に彼らが田舎っぽいからではなく(←大変失礼な発言ですが…でも事実…苦笑)、誰もが嫌悪感なく入り込めるジャンルだからなのかもしれません。

さて、そんなアメリカのカントリー界でも多大な人気を誇り、カントリーポップと呼ばれるほどポップな音楽を奏でるのが本日ご紹介する3人組 - レディ・アンテベラム。カントリー歌手はソロがメジャーな活動方法だと思うのですが、この3人組は男女二人のボーカルペア+ひとり、と大変珍しい構成で活動しています。

男女がボーカルペア、ということは必然的にどの曲もデュエット曲になり、デュエット曲が好きな人にとってはどの曲もうれしい曲になりますね。デュエットやコーラス、つまり音の重なりが好きな私もその一人で、彼らの曲はウキウキしながら聴くことができます。

さて。本日ご紹介する曲は…実は2つあってどちらにしようか迷いました。ひとつはJust A Kiss。日本でも人気がありテレビでも使用された曲です。カントリーの特徴が全面に出ておらず、ポップミュージックといっても充分通用するかな?という感じ。

実際、ミュージックチャートも、カントリーだけでなく通常のホットチャートでも上位進出しており、日本やヨーロッパでもチャートインしているのでカントリーを聴かない層にも幅広く受け入れられているということを表しています。

そんなわけで今日はJust A Kiss…と思ったのですが。やっぱり今回は、ノリの良いカントリー曲American Honeyをご紹介することにします。デュエットならではのハーモニーがとても美しく、後ろで爽やかにフィドルが奏でられていて、カントリーがあんまり好きでない人でもいい感じに聴けるのではないかと思います。

ちなみにこの曲も普通のビルボードホットチャートの25位に入っていて、こんなカントリーっぽい曲なのにポップチャートに入るって1900年代には考えられなかったな、という感じです。

昔はカントリーとロック&ポップはきちんと棲み分けができていて、特にカントリーミュージックがポップチャートに上がってくることは滅多になかったような気がします。カントリーといえば、かなりクセのある歌い方をする方が多くて…なかなかアメリカ外では受け入れられなかった気が…。

しかしながら、以前ご紹介したガース・ブルックスの登場辺り(80年代終わり)からどんどん融合が進み、今はカントリーソングをポップシンガーがカバーするのも当たり前となってきました。こちらも以前ご紹介したイケメンシンガーのローナン・キーティングなんかその典型ですね。

一方、最近はロックバンドでもカントリーの定番であるバンジョーを使うバンドがすごく増えてきて、カントリーがロックに近づいただけでなく、ロックもカントリーに近づいているといってもいいと思います。

さて。American Honey。そもそもAmerican Honeyって何よ?アメリカ産ハチミツ~?…違います。

American Honeyっていうのは、ゴージャスなアメリカンガールのこと。うーん…例えて言うならば、クラス一(もしくは学年一、学校一)の可愛い子って感じかな。別に好きじゃないけど、その子としゃべるとドキドキしちゃうような…気になる子。いませんでしたか?あなたの周りにそんな女の子が…!!!

これは、いかにもほのぼのカントリーのトピックらしく、昔の良き時代、あの甘酸っぱい夏の日にいた可愛い女の子の思い出について歌っています。

私は日本で育ったのでアメリカの昔…と言われもよく分かりませんが、歳を重ねて思い出される幼いころの思い出というのは…けっきょく似たり寄ったりなのかもしれません。もちろん、虐待を受けていた、とか、深い喪失感がある、とか、戦火の中にいた、とかそういう辛い子供時代を過ごした人は、このようなフワフワと優しい思い出は持たないのでしょうけど。

幸い、私は楽しい子供時代を過ごしたので、この歌詞のイメージ…よくわかりますね。特に何をしたってわけでなく、毎日外を駆け巡っていただけだと思うんですが…でも、今、こういう子供の頃の思い出があるってことは幸せなことだな、と思います。

非常に分かりやすい歌詞で歌いやすいので英語を勉強したい方にも是非お薦め、ということで英語歌詞もそのまま載せておきます。

She grew up on a side of the road
Where the church bells ring and strong love grows
She grew up good
She grew up slow
Like American honey

Steady as a preacher
Free as a weed
Couldn't wait to get goin'
But wasn't quite ready to leave
So innocent, pure and sweet
American honey

There's a wild, wild whisper
Blowin' in the wind
Callin' out my name like a long lost friend
Oh I miss those days as the years go by
Oh nothing's sweeter than summertime
And American honey

Get caught in the race
Of this crazy life
Tryin' to be everything can make you lose your mind
I just wanna go back in time
To American honey, yea

There's a wild, wild whisper
Blowin' in the wind
Callin' out my name like a long lost friend
Oh I miss those days as the years go by
Oh nothing's sweeter than summertime
And American honey

Gone for so long now
I gotta get back to her somehow
To American honey

Ooo there's a wild, wild whisper
Blowin' in the wind
Callin' out my name like a long lost friend
Oh I miss those days as the years go by
Oh nothin's sweeter than summertime
And American honey
And American honey






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音楽で名作小説のシーンを表現する - パピヨン

09 18, 2017 | Tag,ヨーロッパ,ブリティッシュ,インディーロック



本日ご紹介する曲 Papillon - エディターズ

オランダやベルギーでもとても人気のあるイギリス・バーミンガム出身のエディターズ。大学でテクノ音楽を勉強していたという正統派(?)バンド。

彼らの音楽はよくほかのXXに似ている、80年代の音楽のようだ、と言われることが多く、特に80年代に人気があったエコー&ザ・バニーメン(通称:エコバニ)に似ているという声が多い。

エコバニ、といえば日本でもやたら人気のあったバンドで、特にボーカルのイアン・マッカロクは女性陣に絶大な人気を誇ったような記憶があります。なんと驚くことに、私の姉の高校に彼のコピー?と呼ばれるような男子学生がいて、田舎の町だったこともあって女子学生にきゃーきゃーと騒がれていました。確かに日本の田舎町にあの髪形をした、顔の輪郭も似ている学生がいれば、やっぱり驚くのよ…。

あの当時の少女漫画を開けば、「いや、これは彼のコピーだろ」という顔をしたヒーローが登場するし…彼の影響力はそこら中にあったなあ…。でも、私は、ザ・キュアーもザ・スミスも大好きだけど、彼らの音楽はスルーだったんだよな…(ファンの方、スミマセン!)。

さて。このエディターズ。本当に似ているの?と私が素人ながらに検証してみると、確かに使われるシンセサイザーの音や繰り返されるビート音、陰鬱な雰囲気などは80年代のそれっぽいところもあります。

でも、このシンセサイザーの音は、90年代以降に取り入れられたテクノ、トランスといったEDMにも通じるものがあって、80年代とはやっぱり違うんですよね。オランダやベルギーで人気がある、というのがそれを証明していると思います。何より。ビートは確実に80年代より速くなっているんですよね。

たぶん、彼らはテクノを専門に大学で学んでいるワケですから、テクノのプロで古いものの良さを取り入れながら、新しさを追求するのがうまいのかもしれませんね。

ただ、ボーカルの声や歌い方は、エコバニやザ・キュアーのようなサイケデリック系な気もします。彼らの物マネやらせたら、絶対上手いと思います。やらないと思うけど…。

エディターズ自身は、「僕たちはエコー&ザ・バニーメンに似ているとはまったく思わない。僕たちの音楽は新しい。エコー&ザ・バニーメンの音楽が現在受けないのを見ても、彼らの音楽が古いのは明らかじゃないか。」…と、エコバニにケンカ売ってんのか~い!でも、彼らからしたら面白くない気持ちも分かります。

本日ご紹介する曲は、パピヨン。この曲が入ったアルバムはU2を手がけるプロデューサーとしてよく知られているマーク・エリス(フラッド)によってプロデュースされていて、それまでのエディターズの曲をさらにエレクトロニック・ロックして大成功を収めました。

パピヨンって何?ワンちゃんのこと?と思いきや、そんなワケありません(…)。これは、フランスの小説家アンリ・シャリエールの自伝的小説・映画「パピヨン」に基づく歌です。70年代に映画化され、スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンという2大スターの共演が実現して話題となりました。

殺人容疑で捕まったアンリ・シャリエールはフランス領ギアナに送られ無期懲役受刑囚となります。悲惨を極める刑務所生活から逃れることを決意したアンリは何度も脱出を試みますが、そのたびにつかまり、最終的にギアナのデビルス島の悲惨な労働刑務所に送られることになります。しかし、1941年の脱出がついに成功し彼はベネズエラ国籍を得ることができるのです。

しかし、今、googleでこの島の位置を確かめましたが、ここからベネズエラへ脱出って…そんな奇跡があるんですね。このフランス領ギアナの隣にはスリナムがあり、ここはもともとオランダの植民地ということもあり、ここら辺りの事情はスリナム人から教えてもらってなんとなく知ってはいるんですが、とても自由に泳いだり、気ままに歩いたりできる場所ではないです。

それでも死ななかった。それでも生きて脱出できた。これはアンリ・シャリエールの運命だったんでしょう。

この歌のビデオは永遠に走るシーンですが、それはもちろん逃亡を試みる人間を描いています。歌詞ももちろん、逃亡を試みる人の心理を描いたもの。しかし、パピヨン(主人公)が自分自身のことを歌っているわけではなく、”僕”がパピヨンに話しかける形式になっていますね。My Papillonとなっているので、”僕”はパピヨン自身かもしれないし、この物語を傍観している第三者かもしれません。

歌詞一部訳)

愛するパピヨン、どうかまだ君の銃を下ろさないでくれ
もしここに神がいたのなら
きっと今までにその手を挙げてくれていたはず

愛するパピヨン、あなたはここで生まれ、ここで年をとり、ここで死ぬ。
いや、そんなこと僕には耐えられない。
僕たちはここからどうにかして脱出しなければならない

Darling, just don't put down your guns yet
If there really was a God here
He'd have raised a hand by now

Darling, now you're born, get old, then die here
Well, that's quite enough for me, dear
We'll find our own way home somehow

過酷な運命を生き抜いたアンリ・シャリエールの一生。今だったら容疑者の段階で島流しなど考えられませんが、ちょっと前まで世界はこんな世界だったのですね。






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ETAPPE

Author:ETAPPE
小さい頃から洋楽(主にロック系)にハマり、現在に至る40代女性です。音楽の話題で意気投合した男性と結婚し、現在は海外(ヨーロッパ)に在住しています。

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